引越しの際、依頼した業者のオプションで「盗聴器調査」という 項目があることをご存知ですか?
もちろん、すべての業者で扱っているわけではありませんが、その数は意外と多く、
調査を依頼する人も一定数存在しているという現状があります。
ただし、引っ越し業者からの営業(声掛け)がない状態で、「引越し先に盗聴器が仕掛けてあるかも…」という考えに辿り着くことはなかなかありません 。
引っ越しのタイミングで盗聴器発見を行うのはかなりおすすめです。
盗聴被害は誰にでもありえますので、「自分は男だから」「芸能人でもあるまいし…」などと油断は禁物です。ぜひ引っ越しをする際には盗聴器の発見調査を行いましょう。
以下に、引っ越しのタイミングで盗聴器を調べておきたい理由を簡単に紹介します。
セキュリティを見直すベストタイミングだから
引っ越しのときは、家具が基本的に何もない状態の新居をチェックできます。
そこに不審なコンセントタップなどがあれば排除しておきましょう。偽装型の盗聴器の可能性があるからです。
盗聴器を見つけようとするだけではなく、今後簡単に取り付けられないように、防犯カメラを取り付けたり、窓や玄関の立てつけをチェックしたり、2重ロックなどの防犯アイテムの必要性なども考慮しましょう。
引っ越しと言うのは、良くも悪くも近所から注目されます。どこでモラルがない盗聴犯人に目をつけられるかわかりません。犯人が盗聴器を仕掛ける目的には、つきまといや監視をするためだったり、生活音から家人の外出時間を見極め空き巣に入ろうと企む目的などがあります。
更に言ってしまえば、特に目的もなく、ただ何となく隣人の様子を知りたい、という好奇心だけで犯行に及ぶ人もいるくらいなので、最早盗聴器設置の目的を事前に絞り込むことは不可能と言えるでしょう。
自身に心当たりが全くなくとも、盗聴器調査をしておくということは非常に有効な防犯対策と言えるのです。
安心を買うため
アパートやマンションであれば、大家さんや管理会社がしっかりと確認している、という先入観があります。
しかもこういった盗聴器発見調査には高額な費用が付き物…と思われる方も多く、できるならやりたくないでしょう。
確かに、盗聴器の発見調査だけではなく、もし見つかった際は撤去も依頼するとなると、数万円単位での出費になることは間違いありません。
しかし、引越し後数か月、下手をすれば数年が経ってから盗聴器発見…! と思うと、薄気味悪いものがあります。
この金額を高いととるか、はたまた安心のためなら安い買い物だと思えるかどうかは、自分次第ということになってしまいますが、これから慣れない土地で新しい生活を始めるとなれば、当然ストレスも溜まるでしょうし、一人暮らしをするとなれば、実家での生活とは打って変わって、何でも一人でこなしていかなければならなくなります。
そういった環境で更に、自分の部屋が盗聴されている…?と思い至った日には、不安でたまらなくなってしまうかもしれません。決して脅すわけではありません。
「安心を買う」というと少々マイナスな考え方かもしれませんが、現代社会で心置きなく自室での生活を送るためには、必要な出費となるのかもしれません。