自分が盗聴されていると感じる人は、自宅のコンセント周辺に注意してください。
コンセントに仕掛けられる盗聴器は、コンセントに差し込むタイプとコンセント内部に仕掛ける2つのタイプがあります。
コンセントに差し込むタイプの盗聴器の見分け方
コンセントに差し込むタイプの盗聴器を見分けるのは意外と簡単です。
- コンセントに見慣れないコンセントタップが取り付けられている。
- コンセントタップに「A・B・C...」といったアルファベットがある。
これらは盗聴器の可能性が非常に高いです。
コンセントに差し込むタイプの盗聴器は、素人でも使いやすく、コンセントに差しさえすればいつまでも周囲の音を拾って、外部に電波を発信しつづけます。
最近はコンセントタップの形をした盗聴器の他に、携帯電話や家電製品の充電アダプターに偽装した物が出回っています。
このタイプの盗聴器は、コンセントから抜きさえすれば撤去は完了です。
注意することは、素手でコンセントタイプの盗聴器に触れないことです。
盗聴器には、それを仕掛けた犯人の指紋が残っている可能性があります。
盗聴器を仕掛けられた件を警察に通報することも考えて、自分の指紋が盗聴器に付着しないよう、手袋をしてから取り外すようにしてください。
次に、コンセント内部に仕掛けられた盗聴器の見分け方と撤去方法についてです。
この盗聴器は、コンセント内部に仕掛けられるので外から見分けるのは難しいです。
そのため、コンセントの外観を注意深く観察する必要があります。
- コンセントカバーに目立つ汚れやひび割れがないか。
- コンセントカバー上部に溜まっていたほこりが無くなっていないか。
- コンセントに差したコードの差し込み順が変わっていないか。
外観だけで見分けるには、こうしたかなり細かい部分をよく観察してください。
また、別の見分け方として、電気料金の明細に書かれているワット数を比較するという手段もありますが、盗聴器の消費電力は微々たるものですから、比較も簡単ではありません。
コンセント内部の盗聴器を見分ける方法で、確実な方法はコンセント内部を覗いてみることですが、それをするには、電気工事士の資格が必要になります。
免許を持たない人が、コンセント内部に盗聴器が仕掛けられていないか調べるには、盗聴器発見器などの機材が必要です。
盗聴器発見器などの機材を使って、盗聴器がコンセント内部に仕掛けられていると特定できたら、電気工務店と警察に連絡します。
ここでも注意点がいくつかあります。
- 電気工務店は、はじめて利用する所を選ぶ。
- 電気工務店に、コンセント内部の盗聴器を取り除きたい事を伝える。
- 警察に盗聴器を撤去する現場の立会をお願いする。
- 110番通報するのではなく、最寄りの交番か警察署に出向いて相談する。
- ブレーカーは落とさない。
- 盗聴器が撤去されるまで外泊する。
コンセント内部に盗聴器が仕掛けられているということは、そうした専門知識を持つ人間の犯行が疑われます。そのため、いつも修理などを依頼している電気工務店ではなく、まったく利用したことがない新規の工務店に撤去のお願いをします。
警察には、電話をするのではなく最寄りの交番や警察署に直接出向いて、「盗聴器の反応があった事」、「何時いつに撤去を行うので警察に立会してもらいたい事」を相談してください。
また、コンセント内部に盗聴器が仕掛けられていることがわかったら、すぐにブレーカーを落とそうとする人もいますが、犯人に盗聴がバレた事を気取られないようにするため、ブレーカーは落とさないようにします。
盗聴器が仕掛けられている部屋で生活を続けるのは難しいなら、外泊することも考えましょう。
最後に、コンセント以外で盗聴器が仕掛けられる場所として、家電製品に仕掛けられる盗聴器についてご紹介しておきたいと思います。
コンセント周辺やその内部に盗聴器が仕掛けられることは、これまでにご説明しましたが、コンセントだけでなく、コンセントとつないだ家電製品に盗聴器が仕掛けられるケースがあります。
例えば、パソコンの筐体内部に盗聴器が仕掛けられることがあります。
パソコンの筐体内分には、盗聴器を仕掛けるだけの隙間があります。
また、電源の供給もパソコンのスイッチを押せば盗聴器の電源も入るため、職場や自宅のパソコンに盗聴器が仕掛けられやすいと考えられます。
パソコンに盗聴器を仕掛けるには、パソコンについてある程度の知識が必要です。
そのため、取り付けは簡単ではありませんが、盗聴器が仕掛けられる可能性としては低くありません。
職場や自宅のパソコンに盗聴器が仕掛けられていないか確認する方法はいくつかあります。
- デバイスマネージャーを起動して怪しいデバイスが付いていないかチェックする。
- 電源の供給状況を確認する。
- パソコンの電源が切れている状態の電源供給状況を調べる。
これらを確認することで、消費電力が少ないときと多いときを比べ、盗聴器など怪しいデバイスが接続されていないか確認してみてください。